マニュアル
音声切り貼りツールは 【こちら】 からご利用ください。 *別ウインドウで開きます。
1. 基本的な使用方法
- 音声切り貼りツール にアクセスします。*リンクは別ウインドウで開きます。
- "Source WAVE FILE" の欄で [ファイルを選択] から元となる(切り貼りを行う)WAVE ファイルを選択します。
*フォーマットは .wav のみ対応しています。
- "Operation Info" の欄で操作内容を指定します。[Toggle Textarea] をクリックして入力欄に直接記載するか、または [ファイルを選択] > [Load Operation File] によりファイルを読み込むことも可能です。
- "Other inputs" の欄で入出力の設定を行い、[Check Input] をクリックします。
- チェックの結果、エラーがある場合は、"Operation Info" の Textarea に入力した内容(または入力ファイル)を修正します。
- エラーが無い場合は、"Join Order,Process Order" を選択し、"Create WAVE" をクリックします。
- ブラウザ上での処理の終了後、[Download All WAVE] をクリックする事で、切り貼り処理が行われた WAVEファイルが全てダウンロードされます。[Toggle Detail] を選択する事により、個々のファイルの内容のチェックや、個別のファイルのダウンロードが可能です。
2. 詳細な使用方法
2.1 Operation Info
2.1.1 Operation Info のフォーマット
Operation Info ファイルのフォーマットには以下のオプションがあります。
- Columns: 2列、または3列のCSVが選択可能です。
- Separated: CSV区切りがコンマであるか、タブであるかを選択可能です。
- Header: 最初の1行をヘッダと見なすか。notの場合は最初の1行をヘッダとせず、実データと見なすかを選択可能です。
Operation Info は "Operation Info" 欄でフィールドに直接入力またはファイルをロードし、"Other Inputs" 欄の "Operation Info Type" の項目でフォーマット/オプションを指定します。
2.1.2 Operation Info Type ごとのファイルの解釈
本ツールは、Operation Info の構造を Operation Info Type 欄で指定した Columns の数に従い次のように解釈します。
- "Columns" が "2" の場合、最初のカラムを音声の開始位置兼終了位置と見なし、第2カラムをIDとして解釈します。以下の例では、左のようなCSVは右のように解釈されます。
1,a
2,b
3
4,c
6
|
→
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a : 1~2秒
b : 2~3秒
c : 4~6秒
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- "Columns" が "3" の場合、最初のカラムを音声の開始位置、第2カラムを音声の終了位置、第3カラムをIDとして解釈します。以下の例では、左のようなCSVは右のように解釈されます。
1,2,a
2,3,b
4,6,c
|
→
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a : 1~2秒
b : 2~3秒
c : 4~6秒
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*開始位置、終了位置ともに、単位は秒(小数点以下も有効)です。
2.1.3 Operation Info の整合性等のチェック
以下の場合、エラーとなります。
- 開始位置が指定されていないか、数値ではない、あるいは負である場合。
- 開始位置がファイルの末尾を超えている場合。
- 終了位置が数値ではない、あるいは負である場合。
※終了位置が指定されていない場合はファイル末尾までと見なされます。
以下の場合、警告となります。
- IDが指定されているが、RegExp for Generating Filename from IDに一致しない場合。
- 終了位置がファイルの末尾を超えている場合。 *ファイル末尾までと見なされます。
- 開始位置が終了位置よりも大きい場合。 *空のWAVEファイルが生成されます。
2.2 "RegExp for Generating Filename from ID" と "Generated Replacement String"
"Other inputs" 欄中の "RegExp for generating filename from ID" では、"Operation Info" 中に指定されたIDをどのように分析するかを指定します。置換におけるマッチングに相当します。
*IDが "RegExp for generating filename from ID" に一致しない(当てはまらない)行は出力対象と見なされません。
- 各行のうち、IDがこれにRegExp for generating filename from IDに一致する物は、Generated replacement stringに置換の上、これをファイル名として出力対象とされます。
- 尚、RegExp for generating filename from IDの両端は ^ と $ により補われます。
- これらの記法はJavaScriptのRegExpおよびString.prototype.replaceの仕様に準じます。
- RegExp: https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/RegExp
- String.prototype.replace: https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/String/replace
例えばIDが"001_0a_01","001_0a_02"、を結合し"0010a.wav"として出力したい場合には、
[[RegExp] (\d{3})_(\d\w)_\d2]
[[replacement] $1$2.wav]
のように設定します。これは、
[\d{3}を$1として保持]
[続く\d\wを$2として保持]
し、これを連結したものをファイル名として生成しています。
*最終的に、ファイル名に "\r\n" や "\\" のような値が設定された場合の動作は保証できません。一般的にこのようなファイル名は少なくともWindowsでは許容されないはずですが、各ブラウザの実装によっては、何等かのリネームが行われてダウンロードされる可能性もあります。
2.3 Silence Duration(msec)
ファイルの切り貼りを行う際に挿入する無音部分の長さを msec単位で指定します。
2.4 Settings
2.4.1. Settings の入出力
以下の項目はブラウザ上で直接入力するほか、設定ファイルとしての保存、編集、ファイルからの登録が可能です。
- RegExp for generating filename from ID
- Generated replacement string
- Separated silence Duration(msec)
- Join order
- Proccess order
ファイルの保存と登録は [ファイルを選択] から設定ファイルを選択の上、画面上部の [Export Settings] [Import Settings] から行ってください。
*設定 (Settings) は変更時にlocalStrageにも保存され、再度アクセスされた際は自動的にこの値が読みだされます。
*設定ファイルのフォーマットは [Export Settings] から出力されるファイルをご参照ください。
2.4.2 Join Order
設定ファイルにおいてファイルの結合順 "Join Order" を指定できます。
複数の部分を結合する場合に、ここで指定された順に結合します。尚、”識別子”はIDを指します。
2.4.3 Process Order
設定ファイルにおいてファイルの生成順 "Process Order" を指定できます。これは一覧に表示される順や、ダウンロードされる順に影響します。
*開始位置は結合された全部分で一番先のものを用います。
*行番号は結合された全部分で一番先のものを用います。
*識別子はファイル名を用います。
3. その他注意点および特記事項
- Google Chrome および FireFox にて動作の確認を行っています。
- ブラウザやお使いの環境により取り扱い可能なバイナリファイルのサイズにそれぞれ制限があります。
*環境要因としてはメモリ量が大きいと考えられます。
*Chrome 上で動作させた場合は FireFox 上で動作させた場合に比べて取り扱えるファイルサイズが小さいようです。64bit 版・メモリ8Gの環境では、620MB程度(16bit 44100Hz 2ch 60分)のファイルを取り扱う場合、出力可能なファイルの容量はかなり限られます。
*取り扱いが可能な場合であっても、入力となる音声ファイルのサイズに応じて、処理時間が長くなります。これらは動作の為に利用可能なメモリ量にも影響すると思われ、単純な正比例よりもハードに影響を及ぼします。
4. 免責事項
本ツールの使用中に生じたいかなる不利益に対しても製作者・公開者は責を負いません。ご利用にあたってはまずデータのバックアップをとることを強くお勧めします。
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